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不動産屋の営業テクニックその2

「う~ん・・・小さい車だね~。」

「あのね、今時大は小を兼ねないっていうか、時代はエコなんだよ!税金だって違うし、その分をお客様に還元するのが・・・・」

「可愛いくていいんじゃないでしょうか」

「そうでしょう?ほら~判る人は判るんですよね、時代の流れを。まあ・・・」

「・・・」

「とりあえず乗ってください」

「車内タバコ臭いよね」

「・・・・え~と、(名前忘れたが)狭いですが、どうぞ」

「ありがとうございます、横失礼します」

「ああ~どうぞどうぞ、狭いですが」

「・・・・」

「あの~・・・これから見せていただく物件なんですけど、空きは2部屋あるのですか?」

「・・・2部屋というか、あの~・・・元々二世帯、いや!3世帯住宅を改造したゲストハウスなんですよ~。部屋は結構ありましてね・・・ただ、大家さんも始めたばかりで、快適に住んでいただけるよう改装しながら入居者募集しているような状況でして・・・」

「じゃあよかった!(さんと)かち合ってしまうのじゃ悪いし、ちょっと気が引けるなと思ってたので」

「いやいやいやそんなこと気にしないでください、優先して( ̄□ ̄;)!!いや、気に入っていただけることが先決ですからね」

「ところで駅から何分くらいなの?」

「8分」

「ふ~ん、誤差が5分あったとしても、13分なら大したことないね」

「・・・・(-“-)」

「あの~お仕事は何をされていらっしゃるのですか?」

「私ですか( ̄□ ̄;)!!え~・・・いわゆる、執筆関連を・・・」

「作家さんなんですか?え~素敵です~!で、仕事場が狭くなって引越しを?」

「ま・・・そうですね(;^_^A  資料とか多いものですから」

「ビジュアル資料とかね( ̄ー ̄)」

「・・・(--〆)」

「あの~・・・お二人とも、お友達なんですか?」

「いや、違います、いやいやいや・・・(^_^;)学生時代、同じ釜のメシ食ってた仲ですよ」

「あ~大学の、同じサークルとか」

「いや、単に学生寮が同じだっただけですよ~。大学も、学部も、全然違うんですがね(って大学じゃないけど)」

「でも、お二人とも仲が良くって・・・やっぱり一緒に住むと情が移るというのでしょうか」

「一緒に住むと・・・( ̄ー ̄)」

「ないですね(^_^メ)」

「・・・」

「私も、この4月から大学に行くのです」

「ええ!そうなんですか~・・・」

「おかしいですよね、この歳になってから、大学に通おうなんて。でも、今もう一度勉強しなおしておかないと、後々後悔するかもしれないと思いまして」

「歳は・・・いや、専攻は、何ですか?」

「心理学です、私、子供が好きなので、保育関係の仕事に就きたいと思っているんですけど、子供の気持ちがよくわからなくて・・・」

「なるほど~・・・(^_^;)ところで、まだ着かないの?」

「駅からは近いんですよ~でも、車だとすこ~しだけ、時間かかっちゃうかな~!って感じの立地なんで、駅前の駐輪所と契約してもらえば、都内まであ!っという間ですよ~(笑)ところで、大学はどちらなんですか?」

「放送大学です」

「あ~・・・・」

「北千住で、スクーリングとかあるので・・・」

「あ~!なるほど~そうですよね~。少しでも近くのほうがいいですよね」

「これから見せてもらう物件、あんまり近くないですよね」

「・・・(-_-メ)」

「いえ、近くじゃなくてもいいんです、私、人のコミュニケーションってとても大事だと思っているんです、だからゲストハウスっていう皆で協力しながら前向きに生活していく形態にはあこがれていました。だからこれから見せてもらう物件がとても楽しみなんですよ」

「・・・とりあえず、着きましたが・・・ちょっと待っててくださいますか」

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