妻の仕事は赤ちゃん靴つくり – なりゆき主夫のリアルな日常 – 楽天ブログ(Blog)

私の夢は、「オーダー靴屋」。
そのために、前の出版社を辞めて、靴工場の工員へと転職をした。
そこで技術を身につけて(というか、盗んで)
将来の夢へのステップとするつもりだった。
しかし、現実の靴産業は、流れの生産は殆どが外国人。
日本人の職人は皆クビになってしまうという、悲惨な状況。
私は今まで残っていたが、(パッと見が外国人風のため?)
ついにクビになってしまった・・・・
さあ、どうしよう。
話は変わりますが、妻と私はデザイン学校の同級生。
妻は婦人靴メーカーでデザイン画を書いたり、型紙を作る仕事をしていました。
私は結局デザイン関連の職には一度も就かず、様々な職業を転々としている訳ですが、妻は子供が生まれるまでは婦人靴のデザイナー?(企画っていうんですけどね)だったのです。
私が靴屋に就職したのも、妻のコネ、妻が靴関係の仕事をしていなかったら、就職出来ていなかったでしょう。
その妻は、現在「赤ちゃん靴の手作りキット」をインターネットで販売しています。
きっかけは、子供が生まれたこと。
その娘のために、妻がちょこっと作ってみたのです。
そのベビーシューズは、手縫いのモカシンで、茶色のヌバック(起毛した牛革)の本体に、モカ部分には豚の裏革にピンクの花柄の布を貼った、コンビのかぶせモカでした。
本底にはクレープゴムを貼り、中底は床革、中敷にはスポンジの上に豚革を貼ってありました。
市販の靴と遜色ない、というより、市販されているベビーシューズに比べれば(使われている材料等は)かなり高級な靴です。
妻は、「これをネットで販売してみたらどうかな?」と言った。
正直、私にはピンとこなかった。
先ず、赤ちゃんの靴というものがどういう市場で、どういうニーズがあるのかさっぱりわからない。
デパート等で売られているベビーシューズと比べて、妻の作った靴は確かにオリジナリティに富んでいて、こんな商品はない、とは思う。
しかし、「なぜないのか?」
思いつくのは、「採算が合わない」からではないか?ということ。
赤ちゃんの足は大きくなって、すぐにサイズが合わなくなる。
生まれて間もない赤ちゃんを抱えたママさんたちは、数ヶ月も履けない靴に対してどれくらいの費用を出してくれるんだろうか?
大体、ベビーシューズはなぜ5cm刻みでサイズが揃ってないのか?
なぜベビーシューズを作っているメーカーは限られているのか?
未だにハッキリとした理由はわかっていないけど、おそらくは「儲からなかったから」なのではないでしょうか。
ただ、私の夢は「オーダー靴屋」。そのために出版社を辞めて靴工場に転職した。
(また失業したけど・・・)
その夢のためのファーストステップとして、赤ちゃん靴を作るのも順番としては正しいのかもしれないと思い、「とりあえずやってみるか」ということにしたのです。
それから約4年が経過していますが・・・

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