本の内容を理解しないと感想文もクソもないわな – なりゆき主夫のリアルな日常 – 楽天ブログ(Blog)

小学校の夏休みの宿題には、本を読む、というものがあるようだ。
自分が子供の頃のことは憶えてない。
たぶん、あったかもしれないが、なかったかもしれない。
小学校1年はとりあえず読んだ本の題名を10冊書くのが宿題、3年は感想文を書くのが宿題、5年は500ページ以上読むのが宿題。
考えてみれば家の子供は皆大して本を読んでいないような気がする。
自分の子供の頃はどうだったか・・・
マンガはよく読んだ。
本は、あんまり読んだ記憶はないが、それでも世界文学全集みたいなものは殆ど読んだ気がする。
その他にもなんとなく読んだような気もする。
別に好きで読んだ訳でもないような気もする。
現代の子供は、本を読む暇がないのだろうか。
音読の宿題なんて、なかったと思うけど。
小学校3年生はとりあえず感想文を書くので、どの程度理解しているのかが問われる宿題だ。
結論を先に書けば、100ページ余りの児童書を「殆ど理解出来ていない」ということになる。
その本は、水族館のイルカを、原油漏れの危機から他の水族館へ移動するため、様々なボランティアの人々が係わった人間模様を感動的に書き出したノンフィクション、のようだった。
(実は私も斜め読みしかしていないので、詳細は不明)
だが、子供の感想文には、子イルカが死んでかわいそうだった。
という感想しか書かれていない。
その他は、作者の名前、登場人物の名前、イルカの名前などで、原稿用紙1枚半ほどを埋めてある。
子イルカは最初の5ページくらいで確かに死ぬ。その時の反省を踏まえて、新しく生まれた子イルカを大切に育てていこう、という決意がこの本の「起」の部分になるのである。
妻が子供に、「その子イルカは話の途中で出てくるイルカじゃないよ」というと、「え、そうなの?」と、驚いていたという。
それを聞いた妻のほうが驚いたという噂もある。
(誰が立てた噂かは・・・私が立てたのだが)
それを理解せず、100ページ余を読破していたようなのだ。
たしかに、それでは本を読むのは苦痛以外の何者でもないような気はする。
私の場合、(というより多分多くの人は)本を読むときに、最初は大概とっつきにくく、途中からは一気に読んでしまうものだろう。
それは、最初のうちは登場人物や設定などを覚えなければならないからスラスラと読めない訳で、(ロシア文学なんかの何とかビッチ、スキーなんてのは読んでる途中でも判らなくなるが)でも、ストーリーが動いてくればそんな必要も大して重要でないと思う。
まあ、最近は実用書しか読まないので、延々とノロノロ読みなのだが。
いずれにしても、この文章理解力のなさは、ちょっと衝撃的だ。
毎日、音読の宿題は出ていたが、あれは言葉を発する練習であって、文章を理解する練習ではないのだ。
どうやったら文章理解力が具わるのか・・・・
これが私の宿題かい?
子供の宿題より、親の宿題のほうが多いようです。

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