東京都足立区M氏邸

YELLOW BLACK HOUSE or GREEN RED HOUSE

品質・精度・性能を重視しながら思いのままの自由設計

ツーバイフォーに工業化技術を導入した大型パネル工法。この独自の技術により、高断熱・高気密の高規格住宅を実現しつつ、顧客の思いのままの自由設計が実現された。今回ご紹介するM氏邸は、若いご主人と奥様の2人住まい。いくつかの大手メーカーを回ったが、話が前向きに進まなかったようだ。

「土地が12坪ぐらいで狭いんですよ。よく展示場にあるモデルルーム等参考にならないんですね。あと、家の前の道が2mあるかないかで狭いんです。軽自動車がやっと通れるぐらいで。それから、金がないんです。出来れば安く仕上げたいんですが、いわゆる、標準仕様ってやつですか?ああいう変な趣味の家には住みたくないっつうか。大体ここらへんで、先方の営業マンはやる気をなくしてしまうみたいですね。何ででしょう。はっはっはっ。」

M氏のいっていることは何も変わったことではない。確かに条件は厳しいかもしれないが、都内でゆったりとした豪邸に暮らせる人間のほうが少ないだろう。

「そこで、HG.ホームに行ったんです。たまたま所長さんが出てきて、いろいろ話を聞いていると、こちらの要望はなんでも「出来る」っていうんですよ。そこで、私はビニールクロスの話をしたんです。あんな有害物質を家中に貼り付けるのは健康衛生上よくない、新居がバートン・フィンク(映画。熱さで壁紙の糊が溶けて剥がれてくるシーンがある)のようではいやだったもので。そこで、内壁を自分で塗りたいのだ、というと、「スバらしいことです。自分でやるべきでしょう。」といわれました。これは、他のハウスメーカーだと冗談をいっているように笑われるか、呆れて相手にしなくなるかなので、私自身この言葉に感動しました。それから、家の外壁の話をしたんです。最近の流行というか、とにかく外壁はなんとがアイボリーとか、なんとかナチュラルアーバンだとか、地味なくせに気持ち悪いガラが多すぎるって。(まるでホームページの壁紙?)だから、私としてはそんな気持ち悪い外観ではなく、シンプルに外壁を黄色く塗りたいのだ、といったんです。すると所長はなぜか目の色を変えて、言ったんです。「それではウチでやるしかないでしょう」と。私もそう思いました。黄色い家を建てたい人との出会いでした。」

しかしながら、ご近所との話し合いで、結局外壁はグリーンに変更。それはそれでまた変?な外観が出来上がった。

「住んでみてどうかって?満足してますよ。結局外壁は黄色くは出来なかったけど、近所でも「あのみどりの家」といって目印になっているみたいですね。この家について、人が評価するのが楽しくってしょうがないんです。なんといっていいのか、皆さん苦労するようで、別に苦労して誉めなくてもいいのにね。」

基本性能や仕様など、しっかりしたものを建てるなんてのは、実は何の売り文句でもない。当たり前のことなのだ。当たり前が出来ないメーカーが多いのか、もしくは、やりたくないのか。いずれにせよ、M氏の要望には答えられないということなのだろう。HGホームは、やりたい。

 

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