もういい!作戦は失敗だ。 – なりゆき主夫のリアルな日常 – 楽天ブログ(Blog)

テーマは、パパの子育てなんだけど、パパってなんだろうかなって思います。
一般的に、金を稼いできてくれる奴。
なにかあったときに何かしてくれる奴。
日常的にそれほど重要でないのかも。
と、いうよりも、一般論での「パパ」とは、子育てに重要なポイントを稼ぎ出すことの出来ない奴なのかもしれません。
今日の朝、妻が何気に、「子供部屋の電気をつけっぱなしで寝てたでしょう、私が昨日消しといたんだよ」といった。
私もつい、「じゃあ、これから電気つけっぱなしだったらどうしよう・・・そうだな、ハリーポッターのビデオを借りるのを止めよう」と言った。
これは、先日から長男が、見たいと騒いでいたビデオのこと。
それをあえて言う私も性格が悪いが、長男は何故かニヤッと笑って、「いいよ」と言った。
アホだ・・・
「本当か??」と私が言った時点で、長女は事の重大さ?に気付き、「バカ!」と言って長男を蹴った。
ようするに、お前負けるケンカを買うんじゃないよってことだ。
しかし・・・長男は階段の一番上あたりにしゃがんでいたのだ。
危ないっての!
またしても私の思いつき作戦が裏目に出る・・・
それを見ていた妻が激怒。
長女を叱った。
朝っぱらから叱られた長女は、目線を左下45度あたりにセットして、うなだれポーズをアピール。
朝から泣いてんじゃないっての!
こうなると判っていながら、そういう方向に話を持っていくきっかけを作ってしまった私のミス。
大体、最後まで電気をつけているのは長女なのだ。
長男は、それを自分が消してやる、といった途方もない野望でニヤリと笑った。
長女は、そんなバカな野望を達成出来るわけがないことを知っていた。
なぜなら、毎日長女が起きている間に直にいびきをかいて寝ているのを知ってるからだ。
しかし、だからといって蹴るなよってこと。
ハリーポッター見たいからって階段から突き落としたら、ちょっと問題だろう。
その後は当然のように、うなだれアピールが報われない長女は朝ご飯を食べるのが遅いため私に怒鳴られることになる。
そこで、今日はいつもやらない技を使ってみた。
「もういいよ」と言ってみた。
私自身、「もういい」ってのは普段絶対に使わない。
私が「もういい」ってことは、もうこの家庭がおしまいってことだからだ。
そういう覚悟で口にしてみた。
「もういい、おまえは今日学校に行って、それっきりだ。もう帰ってこなくてもいいから、というより、帰ってくるな。いつまでも反抗的な態度を取っているんなら、自分の力で生きてみろ。なんとかやってみな」
結果は・・・すべった。
反応がなかった。
私はすかさず、「ごめんなさい」が出ると思っての発言だったのだが、長女は無視、あるいは、言葉が出ない。
結局、「もういい!」というのを最後の切り札と思っていたのは私だけで、この子たちにすれば、日常的に言われているし、自分達でも言っていること。
私が初めて、「もういい!」といったことなど、全然スゴイとは思っていなかった。
アントニオ猪木が延髄切りしたのに倒れなかった奴、誰だっけ?
ま、それはいいや。
作戦は失敗だ!!
私も成り行き上、長男と次女に、「早く支度をして学校に行きな」と言った。
この2人も雰囲気的にマズイなという匂いを微妙に感じていたのだろう。
ジャイアント馬場にパワーボムを決めて3カウントを決めてしまった後のテリー・ゴディのような目をしていた。
長女が先に出て行った後、長男に、「いいか、お姉ちゃんは謝らなかったら家に帰れないってことはわかるだろう?お前だってお姉ちゃんが帰ってこられないのは寂しいだろう?だったらお前はどうしたらいい?お姉ちゃんにそのことを伝えてやるのがお前の人間としての務めだと思うぞ。優しさがあったら、お姉ちゃんになんていったらいいと思う?」
「謝ったほうがいいよっていう」
「そうだ。頼むぞ」
長男は役にたつ男に成長した。
長男と次女が玄関を出て、しばらくしてから長女が戻って来た。
「ごめんなさい」と蚊の泣くような声で言った。
「ああ?本当に悪いと思ってるのか?」
「思ってる」
「じゃあ帰ってきていいよ」
朝っぱらからこんな八百長試合を組むのは疲れるのだ・・・
学校が終わって帰って来た長女は、友達を連れてきて、宿題は友達とやる作戦に出た。
援軍を連れてきたな。
さらには、奇声を発し、音程のずれた歌を歌い、友達が帰った後もとりあえずご機嫌だ。
行動も怒られる程のことではなく、長男や次女に対しても怒鳴るが意地悪の証拠もつかめず、フラフラ遊びながら言われたことも怒られる寸前にやるといった感じで、反則スレスレ、カウント4。見事なヒール役だ。
私自身、ちょっと言いすぎたかな?という心理の裏をつかれている気分だ。
レフェリーは黙って引き下がるしかない。
中々やるじゃねえか・・・
ま、これならこれでいっか!
本当にこれでいいのだろうか??

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