伝説の潮吹き男 – なりゆき主夫のリアルな日常 – 楽天ブログ(Blog)

今年も残すところ後少し。
みなさん、もう忘年会なぞやられたんでしょうか?
私は今年1年、いろいろありましたが、仕事上の忘年会なんてのは出来ません。
社長は妻ですし、社員私一人ですし。
(未だに社員登録してませんけど)
今までだって会社の忘年会なんて面白いと思ったこともありませんが、やっぱりちょっと寂しいものがあります。
単に外で酒飲みたいだけともいいますが・・・
でも、とりあえずお誘いは一軒だけありまして、それは学生寮仲間の2家族。
去年もこの2家族と合同忘年会をやったので、今年もやろうというお誘いでしたけど、金銭的に辛い今日この頃。家族多いし。
そこで、「私の家でやりませんか?」という提案を。
するとこの旦那たち、家だと奥さんが食べ物の用意したり、いろいろ大変だから、外でやろうよという。
う?む、なんてフェミニンな奴・・・
しかし・・・
甘い!!
・・・・男が用意するという発想がない!
まだまだ地獄を見ていない、私の友人達でした。
(そういう私も地獄ではありませんが・・・ボキャブラリーの貧困、気をつけましょう)
結局、なんだかんだで男3人だけ、12月30日に、外で飲むことに。
実際にはそれが一番気楽でいっか!
この2人、カンとちゃんぺは学生寮仲間です。
カンは寮出た後もアパートの隣に住んでいた男。ちゃんぺは現在失業仲間で、時折「ちゃんぺメール」カテゴリでメール公開させていただいている男です。
いずれにしても、2人とも街角の1,000円サングラス売りの経験あり。
所詮、誰でも一度はサングラスを売った経験って、ありますよね・・・
(ないか!!)
忘年会でふと思い出した、昔の話。
この学生寮仲間、昔はもっと大人数だった。
大部分が田舎に帰ってしまったため、人数は減ってしまった。
いや・・・敢えて呼ばない奴もいるのだが・・・・悪。
昔は10人近くで、つぼ八などでよく飲んでいた。
その時は、忘年会兼、スイス留学から帰って来たエンキョの帰国を祝って飲んでいた。
エンキョは、観光専門学校でスイス、イギリス留学した後、焼肉庄平の店員Aとなった男。
留学したことで何か役に立ったかは知らないが、金髪美人と付き合っていたことがあるらしい。
それだけが、嫉妬に値するスキルであろうか。
ま、それはともかく、エンキョとその他、我々アホ軍団は程々に静かに、日本酒に七味を入れたりしながら、おトクに酔っ払おうとしていた。
エンキョが、向こう側の掘りゴタツの一団を睨みつけている。
見ると、向こうの連中もこっちを見ている。
「なんだよ?」
「きったねえ?あいつら。割り箸鼻の穴に入れて、戻してるよ。」
「ああ?、そうなの。そんな奴らと一緒じゃなくて、よかったね」
私は基本的に争いごとは好きではない。
いや、どちらかといえば嫌いだ。
殴られるの怖いし。
前歯4本とも差し歯だし。
国保の更新してないし。
ケンカする訳にはいかないのだった。
しかし、このエンキョ、自分ではケンカ出来ないくせに、因縁つけるだけはする。
困った野郎だった。
向こうのテーブルの一人がやってきた。
「何か文句あんのかよ!」
向こうは多分、学生だ。
エンキョは睨みつけるだけで何も言わず。
既に目が据わってる、ただの酔っ払いだ。
カンが「お前、いま鼻に突っ込んだ割り箸、戻してただろう」と言った。
向こうの学生は、「なんだ?てめえ、やる気か」みたいなことを言った。
ちょっと場内は騒然として来た。
カンは、とても正直な奴。
実は私の前歯もカンに折られている。
うっかり、「殴ってみろよ」と言ってしまったのだ。
正直でいい奴だが、自虐ネタを自ら演じてしまう癖のあるカン。
事態はちょっと危険になってきた。
そろそろ私の出番だ。
「おい、おまえ!」
よっぱらい学生は「なんだてめえは」と言った。
「電話番号、教えてくれる?」
私は今ケンカする気になれないから、後でまた会ったときにでもやりましょう、という提案をしようと思ったのだった。
すると、何を思ったか、我々一行は一致団結して私を止めに入った。
「やめろよおまえ、また刑務所に戻っちまうぞ」
「出てきたばっかりなんだから」
・・・・君たち、そんなクサい演出をオレに押し付けるのかい??
台詞浮かばないじゃないか。
「そ・・・そうだな」
しかし、恐れをなしたのか、アホ臭くなったのか判らないが、学生はブツブツいいながらも帰っていった。
学生さんが帰っって一安心。
「エンキョ!この野郎、いい加減にしろバカ!」となったのはいうまでもない。
しかし、このエンキョは既にろれつの回らないオヤジ状態。
「だってさ?きったないじゃん」
とんでもない野郎だ。
エンキョをはじめ、数人がダウンし始めても、残った我々は懲りずにまだ飲んでいた。
私がトイレに入って、出てきたら・・・・エンキョ以外の皆が騒然と立ち尽くしていた。
「エンキョが・・・・潮吹いた」
お口の周りを白くして、安らかに寝ているエンキョは、溜まりに溜まった想いを告白した後、雪にまみれて遊んでいるペ・ヨンジュンのようだった。
(ファンの皆さん、スミマセン・・・その頃は「冬ソナ」やってなかったし)
仰向けに寝ていたエンキョのゲボは、高さ1M程はね上がり、皆が脱いで置いていた上着の上に着水しつつ、つぼ八の座敷の敷居にまで達していた。
お店にはクリーニング代として5千円取られ、私たちはつぼ八で貰った黒いゴミ袋に上着を詰め込み、エンキョを担いで帰った。
寒かったぞ・・・エンキョ。
今日の教訓は・・・・トイレに行く時は上着を着よう!!
後が寒いからね。
ちなみにこのエンキョ。焼肉庄平を辞めた後、パン屋の修行を積んで、今ではボケた父の面倒を見るため、実家の近く、和歌山のかに道楽で・・・店員Aをやっている。
WWEのDVDーRWを送ってくれる、今ではこの上ない、いい奴だ。
私は送ってもらったDVDのお礼は勿論、未だにDVDも返却したことがない、悪い奴だ。
ま、いっか!

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