ちょっと早いけど、11月3日が晴れている確立が高いと妻がどこかで聞いてきたらしい。
次女は「まだ6歳だよ」という。
早生まれなのだ。
私は「小学校1年生がやることになってるんだよ」といっておいた。
美容院で髪飾りをしてもらい、ちゃーちゃん(義母)に、妻の七五三の時のお古の着物を直してもらい、ネットオークションで700円で買ったぞうりを履いて、近所の人に、「おめでとう、綺麗だね」と声をかけてもらい、次女は嬉しそうだった。
長女を長男は、「いいな?」と羨ましそうだった。
「お前たちのときはもっと豪華だったんじゃないの?」
「忘れた。」
「アホ。」
本当のパパはもっとお金をかけてお祝いしてくれたはずなんだが、子供にとって、写真館で撮った立派な写真はそれほど記憶に残っていないようだ。
長女と長男の七五三には私は参加していなかったから、実際に比較することは出来ないが。
着物を着て、西新井大師で、私が写真を撮る。
ちゃーちゃんがお祝いに、かっぱ寿司に連れて行ってくれる。
これで立派な記念行事だ。
長女が、「おはらいしたい。」という。
「わかった。オレがしてやるよ。」
線香の煙を手でかきあつめて、頭につけてやった。
「これで頭がよくなったぞ。」
長男が「なんでおめでとうっていわれるの?」と訊いた。
「それは、3歳、5歳、7歳まで生きてこられておめでとうっていう意味なんだ。昔は、子供は中々生きられなかったんだ」
と私は言った。
「そんなに死んだの?」と訊いた。
「そうだな、たぶん昔は。」
自分で適当に言っただけだが、生きているってことはそれだけでめでたいことなんだ。
本当の意味は、調べてない。
いいや、調べなくても。
ここまで無事にこれて、おめでとう。