クリスマス納期の仕事が終わると、殆どやることなくなってしまったにもかかわらず、未だ年賀状作成に気合が入らない穂高です。
さて、今年も残すところ少なくなりましたって今日はクリスマスイブか。
そういえば、去年は本当のママからもプレゼントが届いた。
手編みのマフラーだった。
強烈にタバコのヤニの匂いが染み付いていた。
隠しておいてもよかったのだが、子供にすれば唯一無二の実母だし、子供のことを想いながら、編んでいたことを考えると、渡さない訳にもいかなかった。
「ママからのプレゼントが来てるよ」って2人に渡した。
子供達は嬉しそうに袋を開けると、手紙を読んでくれと頼んだ。
「ママの字下手だね」と言われたのが妙に哀れだったけど、子供達は喜んだ。
しかし、子供達は結局マフラーを巻かなかった。
それがママからの最後の連絡だ。
一年は早いな。
クリスマスといえば、子供達はこの間まで、サンタクロースを信じていた。
なせ過去形なのかと言えば、私が事実をバラしたからだ。
そう・・・
「サンタってのは、オレのことだ!」ってこと。
なぜ子供の夢を打ち砕くようなシナリオにしたかといえば、去年までは、サンタさんにお祈りしてなさい、なんて言ってたのだが、こいつらの要求するものが、とても買えるような代物ではなくなってきたからだった。
基本的には長男のせい。
あれも、これも、欲しいものはなんでもお願い。
次女を引き込んで、あれもこれもなんでもお願いしなよって。
全部自分が欲しいものだろうが。
さらには、私たちや義母からのプレゼントまで当て込んでいる始末。
「サンタがそんなにくれる訳ないだろう」
「いや、わからないよ。頼めばくれるかもしれないよ」
「それがいくらすると思ってんだ」
「そんなこと知らないけど、頼んでみればいいじゃん」
「じゃんはやめろっていってんじゃん!」
大人はジャンでもいいのだ。
「サンタクロースなんていうオッサンが家の中をうろつける訳ないだろう。家は防犯設備がきっちり整っているんだぞ(嘘)入って来たら、ドロボウと間違えられてお巡りさんに捕まえてもらうことになってるんだ。ようするに、オレがプレゼント買って、寝てる間に置いておいただけだ。そんなもん、買える訳ないだろ!」
ちょっと衝撃を受けた子供達。
「そうだったのかー!」
長男は、本当に信じてたのかもしれない。
小学校3年生くらいで、信じているものなのだろうか?
長女は・・・・よく判らない。
「そうだよ」と言っている割には、口が開いているし。
「じゃあ、ちゃーちゃんちではどうだったの?」
「ちゃーちゃんがサンタだったんだよ」
「パパは?」
「パパは金持ってなかっただろうが」
「でも、パパもプレゼントくれたし、ちゃーちゃんもプレゼントくれたよ」
「それはな、ちゃーちゃんが3つプレゼント買ったってことだ」
「今年もちゃーちゃん、プレゼントくれるかな?」
「知らねーよ。オレは、ちゃーちゃんにプレゼントあげて下さいなんて言わないぞ」
「たぶん、くれると思うよ」
実は私もそれを期待していたりして・・・。
「っていうか、今までオレたちもお前たちにプレゼントあげてたのは憶えてんだろうな?」
「そうだっけ?」
「てめえ・・・」
「あ、もらったかも」
口のききかた、徹底的に直してやらなくてはいけないな。
しかし、長男はサンタの夢を打ち砕かれたことが心の傷とはなっていないようだった。
何か買ってもらえればそれでいいみたいだ。
(欲しいものでなければ、全て忘れてしまうのが心の傷かも)
長男は、任天堂PSが欲しいと言っているが、DSの間違い。
でも、当然のごとく、「ダメだ!」
「じゃあさ、クリスマスプレゼントとお年玉我慢するから、それで買って」と食い下がる長男。
「アホー。お年玉もらえるなんて誰がいったんだ、そんなあてにならないものを期待して買い物出来るわけねえだろ。先ずはプレゼントなしで頑張って見るか?」
迷っている長男。
長女は、何が欲しいか決まらない。
この子は毎年そうだ。
なんでも欲しいのだが、自分で決めることは出来ないのだ。
次女はサンタの夢を打ち砕かれたことがちょっとショックだったようだ。
「去年のランドセルはいくらだったの?」と訊いて来た。
「う?ん、わからない。2万くらいか?」
「そんなに高いの?!!うちはお金ないじゃない」
泣ける言葉じゃのう・・・・妻が特売バーゲンで買ってきたんですけど。
(その時は失業してなかったんだけど)
長女が、自分も次女と同じランドセルが欲しいと言い出す。
「アホ!今使っているお前のランドセルの方が高かったんだぞ!大事に使わんかい!」
人の物が欲しくなり、自分の物は大事にしない、でも絶対に人にはあげない、貸さない、アンガールズネタ系の長女。
この性癖、直るのか不明。
次女は欲しいものリストを書いて持ってきた。
そんなことをするのはA型の成せる業か?
次女が欲しいのはお茶犬ハウス。(なんのことだか判ってないが)
若しくは、ゲームボーイ。
アドバンスではない。
うちではゲームボーイは基本的に禁止。
私が、やってもいいと言った時だけ、やってもいいことになっている。
ゲーム自体、ちゃーちゃん(義母)は好きではなかった。
以前の事件から、拒否反応を示しているのだ。
私はゲームそのものが悪いとは思っていない。
やらせかただと思う。
「言っても聞かないから」いや、「聞かせるからやらせます」これが私の言い分である。「でも、ゲームボーイアドバンスは買わないで」これが約束。
そこで、去年のクリスマスにゲームキューブを買ったのだ。
私のものとして。
コントローラーがプレゼントってところだ。
多分に、コントローラー4つの効果で、友達が遊びに来ているような気がする。
(いいのか悪いのかわからないが)
しかし、ここで次女が、仲間に入れてもらえない。
一緒にやっても、勝てないからつまらない。
それで、一人で出来る、ゲームボーイ欲しいのか。
こんなこと考えたら、微妙に心も揺れ動く。
私はバカ親・・・
妻に話すと、「ゲームはダメ!」という。
「なんでゲームボーイが欲しいのよ、あるじゃない、何台も。」
長女と長男がパパに買ってもらったゲームボーイ、何台もあるのに、貸してくれないんだそうだ。
しかし、なんとなく、ゲームボーイの方が安いような気がする。
その旨こっそりと耳打ちする私。
しかし・・・
「今あるのを使えばいいでしょう。あんたのを一つよこしなさい」
長女は不満顔だが、考えてみれば、
「なんであんた、2つ持ってんの?」
長女は、「あげる」
「あげなくてもいいから、貸してやればいいでしょ」
長女のを使えることになった次女。
で、今年のクリスマスプレゼントは、お茶犬ハウス?
「とりあえず、何か買っとけばいいのよ、言うこと真に受けてたらつけあがるだけでしょ」という妻。
それもそうだな。
ようするに、本当のサンタクロースは妻なのだった。
私も、なんかプレゼント・・・・無理か。
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昨日の夜、ちゃーちゃんサンタがやってきた。
「これで、みんなのプレゼントを買ってあげて頂戴。」
大1枚。(こんな言い方死語か?)
やっぱり我家のサンタは義母だった。
ちゃーちゃん、ありがとう!
いろいろ考えた、皆で使えて、記念に残るプレゼントとは・・・・
買いましたぜ、クリスマスプレゼント。
子供の情操教育の為でございます・・・・
ちょっと古いゲームですけど、安売りしてたし。
自分がやりたかっただけ?
いや・・・大人の興味ある所からこそ、真の教育が・・・
まだまだ買えるぜ大1枚ですから。
(その他は未だ決めてませんが)