コーヒーをタダで飲む方法 – なりゆき主夫のリアルな日常 – 楽天ブログ(Blog)

色々コメント頂いた方、日記リンク頂いた方のページを回ってはいるものの、なんだかんだやりながらコメント残さず去ってくことの多い穂高です。
コメント発動しようと考えているうちに、何かしら用が出来て、ブラウザ右上の×を、クリックしてしまいます。
その後は、どこまで回ったから判らなくなります。
そんな奴は許さないでイジメてください。
自虐系のつもりではありませんが、正直なところ、人のブログの影響で日記書いているようなものです。
だったらちゃんとトラックバックせんかい!と言われそうですが・・・・。
で、今日の自虐系ネタは、またしても昔の話でございます。
渋谷の街角で、サングラス売ってた頃の話。
私はご機嫌でマドンナの「ライク・ア・バージン」をラジカセで流しながら、「ホー!」と叫んで後ろを振り返ると、内田裕也氏が立っていた。
「上が真直ぐなメガネあるか?」と内田氏に言われた。
私は「これですか?」と差し出した吉川晃司モデル(のまがい物、菊川というモデル)をかけて見て、鏡を覗き、確認した後、「これくれ。」と内田氏。
私はいつもオマケであげているフェルトのケース、「何色がいいですか?」と聞くと、
「いらねえよそんなもん!」という内田氏。
そして、1,000円払って、「ありがとう!」の決め言葉。
「何でこんなに安いんだ?」とニヤッと笑う後姿。
カッコよかったですぜ、内田裕也氏。
3回は買ってったな。1,000円メガネ。
浅草ロックフェスでもかけてましたね、1,000円メガネ。
そんな時代の話です。
今で言う所のホームレス風、当時の言い回しではフーテン風?のオジサンが1,000円サングラスを買いに来た。
ちゃんとお金を払ってくれれば、お客さんだ。
ちゃんとお金を払ってくれなければ、お客さんではない。
当たり前といえば当たり前だが、昔でも現代でも、それに違反したことは多い。
でも、私の基本スタンスはそういうことだ。
だから、やっちゃんが「このメガネくれよ」といっても、「千円ですから、買ってください」と言い、ホームレスでも、千円払ってくれれば、「ありがとうございます」と言うし、こういうメガネが欲しいんだけど、と言われれば、練馬の本社にあれば、探して仕入れても来る。ごく当たり前のこと。
私がそのごく当たり前のことを、普通のお客として応対したためか、そのオジサンは妙に私になついてしまった。
その後も、メガネ買うでもなく、何度も遊びに来たりした。
そのホームレス風のオジサンは、マコちゃんと言った。
このホームレス風のオッサン、マコちゃんは、実はホームレスを救うボランティアをしていたらしい。(本人の弁)
山手教会に通うクリスチャンで、私も教会に連れて行かれたりした。
ボランティアのマヨネーズを憎んでいるオバサンに、マヨネーズの害について説教されたりした。
勤労福祉会館に勝手に入り、体育館のシャワーをフロ代わりに使う等、やってることはホームレスよりかなり悪質だなオヤジだった。
私にお土産と言って、寿司折持ってきたりした。
昼飯代浮いた?と思って開けてみると・・・・
ゴミ箱から拾ってきやがったなこのオヤジ、腐ってるっての状態だった。
そんなオヤジだから、コージにしても、F氏にしても、ミスタードーナッツのY子にしても、こんなオッサンと拘わらないほうがいいと私に助言。
私自身、拘わっているつもりではなかったが、
「来るもの拒まず、去るもの?・・・人による」が私の真髄。
来た人間を拒むことが出来なかっただけなのだ。
そんなマコちゃんが、
「腹減ったよおい、なんか食わせてくれ!」
と、公園通りの店を閉める頃にやってきた。
私は「何を言ってるんすか、自分の食いぶちくらい自分で探しなさいよ」と言った。
マコちゃんは「金がねえんだよ、見ろよこの財布の中、何か食わせてくれよ」としつこく食い下がった。
オレが食いぶちか・・・
「しょうがねえなおっさん、オレだって大して金持ってないんだから。立ち食いそばだったらオレもこれから食うから、かけそばだったらオゴってやるよ」と言った。
「いいよいいよ!食わせてくれ!」
ということで、私達は駅前の立ち食いそば屋へ。
マコちゃんはこの期に及んで、「てんぷら入れてくれ?!」と言ってきた。
「何甘ったれたこと言ってんの、ダメダメ」
と、言いながら、私もかけそばはちょっと寂しかったので、
「じゃあさ、たぬきにしてもいいよ」と言った。
「タヌキじゃいやだよ、天プラ、天プラ、テンプラ!」
ハアハアいうオッサンはかなり気持ち悪かった。
当時天ぷらそばは280円位だったか。
「わかったよ、天ぷらそば2つくれ!」
私もアホだが、このオッサンは、大体いつもこんな調子だった。
そして数日後、マコちゃんは再びやってきた。
「よ!コーヒーオゴってやるからよ!休憩何時だ?」
「いや、コージが来てからっすよ」
昼過ぎ、コージがやってきた。
(おいおい、こんなオッサンと付き合うなよ)と、コージの顔には書いてあった。
(オレもよく判らんが、まあ殺されはしないって!)と私の顔には書いてあったはず。
「じゃあ行くか!」とマコちゃんはご機嫌で公園通りを上っていき、ステーキハウスへ入った。
マコちゃん、店に入り、
「店長いますか、募集の件で」と言った。
店員A、
「少々お待ちを、こちらへどうぞ」と、奥のテーブルへ案内された。
コーヒー出される。
マコちゃん「どんどん飲んでくれ」
そういうことか。
店長現れる。
「2人ですか?」
マコちゃん「いや、こいつは、まだはっきり決めてないんですけどね、今やってるバイトを辞めようかと思ってるんでね、話を聞きたいっていうから、つれて来たんですよ。」
勝手に話しを作るマコちゃん。
私の顔を見る店長。
「いや、今の仕事がどうなるか判らないんですけど、とりあえず話しだけ聞いてみようかと思って、ついてきたんです。」と、嘘をつく私。
私の顔には、(何考えてやがるこのクソオヤジ)と書いてあったはずだが、マコちゃんの顔には、(お?上出来。上手くやれよ)と書いてあった。
その後、店長は働いてもらうにあたっての細々した話しをした。
そして、「年はいくつになりますか?」と聞いた。
マコちゃんは、「29です」といった。
店長は、私に「あなたは?」と聞いた。
「21です」と私は答えた。
店を出た後、マコちゃんは、「お前・・・21かよ?」と聞いた。
私も。「あんたこそ、29歳って・・・40は過ぎてると思ってましたよ」と言った。
どちらも、相当老けていたようだった。
マコちゃんは、そこのステーキハウスで働いて貯めた金で、オーストラリアに行った。
オーストラリアで、ボランティアをやるんだと言っていた。
(本人はそう言っていたが)
このマコちゃんというオッサン風の29歳の若者、実はミュージシャンだったらしい。
売れていたのかは不明。
たぶん、売れてないでしょうな。
しかしその後、私はマコちゃんの行きつけの小料理屋でめっぽう酒をゴチになり、天ぷらそば代の何十倍かはオゴってもらった。
トクをしたか?・・・・どうかな??
多分に、したような気もするし、そうでもないような気もする。
盗んだ自転車売りつけられたし、そのおかげで警察にしばらく追いかけられたし。
(過去の自転車泥棒の罰か??)
マコちゃん、今、どこで何をやっているのかは不明です。
教訓?う?ん・・・・特になし・・・・。
ま、こんなことも、ありましたな・・・
今の私が、その頃と比べてどれだけ大人になってるか謎です。

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