血の砦 – なりゆき主夫のリアルな日常 – 楽天ブログ(Blog)

先に言っておきますが、暗いし、長いです。
結局、14日の日記 「愛の定義」の続きになるようなもんだが・・・
とにかく、この辺の観念が私を最も悩ませる。
先日、妻と口論になった理由は、義母と同居の嫁の会話について。
先週、義母に子供たちを預かってもらっていた訳だが、その時に花子について嫁がこう言っていたらしい。
「花子っていないと可愛く思うけど、しばらくいると憎らしく思いますね」と。
と、いうことを私は妻から聞いていて、その時も、別に嫁のかたをもつ訳ではないが、それくらいの言葉尻つかまえてつるし上げたって仕方がないということを言い、妻からすればそういうことを許す気になれないのかもしれないが、同居の他人という立場のストレスや、気苦労もわかるべきだし、間に入って中和剤の役割を演じなければいけないのは我々だろうといった部分での当たり前なのか、努力を要することなのかといった辺りでの揉め事である。
判りにくい?
ようするに大したことではないってことですが・・・
そんなことを引きずりながらも先日の日記の最後の辺り でも触れているように、義母と同居の旦那(妻の弟くん)が、今日は休みで自分の子供を遊びに連れて行かなくてはならなくなったついで?に、うちで預かるお子さんがたも遊びに連れて行って頂いた後、家まで送ってくれ、晩御飯を食べて、娘のたまごっちを家に忘れて帰って行った。
そして、うちの太郎が宿題丸ごと、花子がウォークマン一式を実家に忘れてきた。
そんなことで、義母が全てを届けてくれることになった。
土曜の夜から来ております。
そんなこんなで・・・
日曜は朝から子供たちの夏休みの宿題を久々に、というよりも、初めて?義母、私、妻の3人で、花子、太郎、鮎の勉強をマンツーマンで見る。
太郎の読書感想文は、今年は一つ一つ私が書き方指導をした。
去年は妻が全面的に関わり、多大な労力を注ぎ込み、原稿用紙2枚を2週間ほどかけて書かせた。
今年も、お膳立ては妻が、下書きは義母が、最終的に私が見るという手の込んだ手法。
もっとも、実家で書いてきた凄まじい枚数の下書きは、写経のように原文丸写ししただけの文章だった。
何もしないよりは勉強になったのかもしれないが・・・
そんな中で、太郎に関していろいろな新しい発見があった。
それだけ普段よく見てなかったということかもしれないが。
太郎の思考回路では、あらすじを作ることが簡単なことではないようだ。
1ページ読ませて、そこに何が書いてあったのかと聞くと、文章の一字一句、全部復唱する太郎。
一旦本を取り上げ、「何があったのか説明してごらん?」と聞く。
太郎は宙を見上げ、細かいデイテールや数字、形容詞、擬音の一つ一つ忠実に原文を再現する。
逆にその能力のほうがスゴイと思うが・・・
しかし、やっぱりあらすじをまとめることは出来ない。
私はやり方を変えた。
「主人公はどこに誰と住んでいた?」
「○○というところに、母と一緒に住んでいた」
「先ずそれを書け」
「何故主人公は宝を探しにいくことにしたんだ?」
(本は宝島です)
「誰と探しにいったんだ?」
「途中、何かあったか?」
「最後はどうなったんだ?」
太郎は一番最後の文節を思い出して喋ったが、私の望んだ答えは、「宝物を見つけた」ということだったので、その旨を伝えた。
「まあ、そんなところがざくっとあらすじって感じだ。次に、読んでどう思った?」
「ピストルをバーンとか撃って残酷だって思った」
「自分だったらどうだ?」
「え?自分だったら?出来ない。遊びでたたかいごっこはする」
「じゃあそう書け」
この調子で、マスを埋めて行った訳である。
かなり反則技のような気はするが・・・
ということで、なりゆき上、区切りが悪く、昼飯も食わずに延々2時まで勉強する羽目に陥った子供たち。
哀れといえば哀れか。
義母に指導を受けていた鮎子は腹へって気持ち悪くなったと言っていたが、実は熱が出ていた・・・(^_^;)
その前から妻も風邪引いてたし、実家でもらってきたのかもしれないし、仕方がない。
その夜。
微熱でどよどよしている鮎子。
熱さましの小さい冷却パックをさせていたが、全然冷たくないというので、アイスノンをとりに冷蔵庫に行くと・・・
太郎が小脇にかかえて持っている。
「ああ、ありがとう」
「え?これ、太郎が自分で使う」
「え?なんで?」
「冷たくて気持ちがいいから」
「・・・ま、いいや、ありがとう」
「え?何が?」
「何がじゃなくて、かしなさい」
その後ムスッとして寝ようとした太郎を引きとめ、鮎子が使ってた冷却パック見て、アイスノンを使おうと思った事、いつも花子が勝手に使っているからたまには自分も使ってみたい事、それはともかく、自分が熱が出た時にアイスノンを先に使われたら、自分だったらどんな気持ちがするのか、とにかく、そういうときはなるべく相手の気持ちを考えて見るべきだ、等ということを太郎に向かって話す。
私に叱られた太郎は既にどよ?んとしてしまっているので、どの程度沁みたのかは不明だが、とにかく寝かせた。
明日から花子が2泊3日のキャンプなので、妻が手伝いながらノロノロ支度してるのを、テレビもつけず、ひたすら見守る義母と私。
時折、我慢しきれずにリュックに詰めようとする義母を制すること数回。
明日の予定を話そうとする義母に、「花子が寝てから」とまた制する私。
話に気をとられて、花子の支度がまた遅くなるのだ。
ようやく支度が出来て花子がベッドに向かった時には、テレビを見る余力も無くなっていた。
義母と話をした。
子供たちの話、今日の太郎の話や、花子に対する忍耐の話などをした後、今日の日記の最初の話。
「花子っていないと可愛く思うけど、しばらくいると憎らしく思いますね」と嫁に言われた話がデジャブー現象である。
義母からすれば、私に話すのは最初だが、私は既に妻から聞いて滅入っていた話題だ。
「私だってよく憎たらしく思ってます」
別に嫁に味方する気はない。
しかし、黙って相槌うっているのが何故か嫌だった。
「私は、腹は立つけど、憎らしく思った事はない」
「その2つに違いはないでしょう」
「いや、そうは思わない」
「むしろ、言葉尻をとらえて腹を立てるべきではないでしょう」
私は義母を追い詰めるつもりはなかった。
同居している嫁、姑問題のストレスを吐き出す事も必要だろうと思う。
長男君の愚痴だったらある意味で仕方がないという気もする。
逆に言えば・・・・
私はあくまでも、嫁も長男も同じように、時には否定もするかもしれないが、それなりに庇う部分ももっているつもりだ。
しかし、長男を庇えば、「そういってくれるのはありがたいけれど・・・」という気持ちになり、
嫁を庇えば、「そういっているけど、言われたほうの身になって考えて欲しい」という気持ちになるのは判っている。
簡単なことだ。
嫁なんか、庇わなければいいのだ。
話は、とてもシンプルなこと。
全てが丸く収まる。
何故、そんなことをムキになって反論しなくてはいけないのか。
義母が語り出した死んだ次男(子供たちのパパ)に関する後悔、責任、囚われの観念についても、黙って聞く以外にないし、否定することも出来ない。
むしろ、励まし、それらのマイナスの観念から現実を見て、何故こんなことになるのか、ではなく、今こういう状況だから、少しでもよくなる方法を考えるようにしましょう、と。
比較されても困るが、私がやっているのは善意ではなく、必然で、そうするべきでやっていること。
誤解しないでもらいたいが、施設に入れるというけれども、施設は悪い所ではないし、うちだって施設のようなものである、と。
そういう中で、子供にとって最善のことを考えはするけど、最善の保証は勿論出来ない。
そして、そういった意味で、長男夫婦が「子供を育てる事は出来ない」と言ったことを責めるのはおかしいし、出来ないものは責任云々でなく、出来ないのだ。
私には出来るのではなく、私は単にやるだけ、責任でもないし、保証も出来ない、等ということをダラダラと喋っていた訳である。
その気があったのか、定かではないが、
黙って話を聞いていた、妻の一言が、私をどん底に落とした。
妻が私を意識的に蚊帳の外に出したのではないこと、逃げ場を封鎖したのではなかったことを祈る・・・
「そんなこと、考えた事もない、血がつながってるから私は守るだけ、もう寝ます」
血の砦。
築けば入り込む余地はない・・・か。
私自身の親族にとって、血のバリケードは、存在しない。
家庭が崩壊しているからだ。
実際に、父親に見捨てられた子供であった私がどのような気持ちで2人の子供たちの面倒をみているのか、具体的に言わなければ判らないのかもしれないが、具体的に言えば、見捨てられた気持ちがわかるのかどうか。
花子と太郎も実母に見捨てられた子供だ。
でも、この子達は残った家族が守る。
それはいいだろう。
しかし、血で守るのであれば、所詮、私は単なる部外者以上にはなれないということか。
血の誇りか、虚栄か、欺瞞か。
嫌々やっている?憎んでいる?
ちょっと待ってくれ。
血が同じならば、憎んでもかまわなくて、血が違うということは、憎む資格はないのだろうか。
血が同じでなければ、子育て放棄することは罪になるのか。
血の代償はとてつもなく大きい。
この年になっても、私は自分の父親を受け入れる準備は出来ていないのだ。
そして、おそらくは死ぬまで、受け入れることは出来ないと思う。
私は普通の家庭で育っていない、欠陥のある人間だ。
そんな人間が日常的に感じている不安、定住の地に対する疑心暗鬼。
自分自身が信じられないのである。
そんな人間に花子や太郎をしたくないか、どうか?
私は花子や太郎に大して、同業相憐れんでいる訳ではない。
しかし、花子も、太郎も、そこから逃れる事は出来ないのだ。
絶対に!
それが宿命だ。
私にしても、花子、太郎にしても、最も濃い血、肉親の血に、裏切られているのである。
それを前提に、出来るだけよくしようと努力してきたつもりだが・・・
時には挫ける。
そして、私は寝られずに、こんな日記を書いてしまった。
気分?良くはないです。
眠いから寝るつもりですが・・・
読んで気分悪くなってしまった皆さんには深くお詫び申し上げます。
私には愚痴を言う場所は、このブログくらいしかありません。
勿論、ブログ書く前は何もなかった訳で、それでも生きてこれたと言えばそのとおりですが。
どうか、ご容赦ください・・・
実生活では、泣き入れないよう、努力しますから・・・
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