日曜日。
またしても、朝っぱらから、長男の同級生が遊びに来る。
私が惨敗したゴルゴの子供だ。
この子、ゲームボーイアドバンスを持って来て、家で一人でそのゲームをやるのだ。
だったら、自分の家でやれよ、と思うのだが・・・・
その子のおねえちゃんは長女の同級生である。
この子もしょっちゅう来るのであるが、今日は長女が用事があるといって遊ぶのを断わっていた。
他の同級生と遊ぶ約束をしていたからだ。
そして、その同級生と、その子は呼ばない約束をしていたのだ。
なぜなら・・・
その子は、「こうもり」なのだ。
長女と一緒の時には他の子の悪口ばかり言い、他の子と遊んでいる時には長女の悪口も当然のように言っている。
手紙交換が問題になった原因も、この、こうもりさんにあると思う。
そんなに人数の多くない学校の中で、その調子であるから、皆この子が「こうもり」であることを知っていて、嫌っているのである。
しかし、この「こうもりさん」は、頭のいい子である。
長女は、残念ながら、頭のいい子ではない。
長女が転校してきたばかりのとき、皆と一緒に学校から帰るとき、この子が長女の手を引っ張って、走って行ってしまった事件があった。
友達数人で、長女に対して怒りの訪問があったのである。
それ以来、こうもりさんの入れ知恵が多々あることは明らかだ。
長女に思いつく訳ないのであるからして。
今日こうもりさんを呼ばないようにしたのも、長女が思いついたことであるはずもない。
しかし、そう約束してしまった以上、それを破れば長女が嘘つきだ。
「だからそういうバカな約束するんじゃないっていうの!」
といっても、長女にそんなこと思いつく訳ないのだ。
そのこうもりさんの弟が、長女に、今日は何をするのか聞き出そうとしている。
長男もアホみたいに一緒になって長女をからかって喜んでいる。
そして、こうもりさんの弟は、「電話借りていいですか?」と聞いた。
「何を電話するんだ?」と私は聞いた。
「(長女が)家にいるって・・・」
私はこうもりさんの弟に言った。
「こら、おまえはおねえちゃんのスパイとして家に来てんのか?おお?それがおまえの任務なんか?そんなことのために電話貸してやる訳ないだろ。よく考えろ」
長男にも言った。
「おまえもおまえだ。一緒になってからかってる場合じゃないだろ。自分が友達に遊ばないって言われたときのことを考えてみろ」
「自分の友達はそんなこと言わない」
「そんなこと言わないと信じてた友達にそう言われた時のことを考えろっていってんだよ!」
「・・・・」
素直に反省しない、役に立たない知恵ばかり身についているのだ。
困ったものである。
「っていうより、てめえらは家の中でゴロゴロしてんじゃねえよ!外に行け!うっとおしいな?」
これが午前中のやりとり。
私はそのままスポーツクラブに行った。
そして、家に戻ると・・・・
こうもりさんは、しっかり来ていた。
つづく
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