署長、カニをありがとう! – なりゆき主夫のリアルな日常 – 楽天ブログ(Blog)

ジャタさんのカニの行方日記を見ていて、ふと思い出した,
比較的新しい、昔の話でございます。

お巡りさんに迷惑をかけたことのある穂高ですが、私の妻はお巡りさんに迷惑かけられたことがあります。
(自慢・・・でもないけど)

次女(実子)がまだ小さいころの話。

妻は次女連れて買い物。
私は留守番していたのだが、妻が中々帰ってこない。
買い物長いな・・・・と思いながら待っていた。

妻が手に包帯を巻いて帰って来た。

「なんだ、どうしたんだ?」
「もう?大変だったわよ!」
「なんだ、どうしたんだ?」
リピートする私。
ボキャブラリーに問題があるな。
「おまわりさんにやられたのよ!」

「なんだ? ぅを・・・うを?まわりさん?・・・・・」

妻が次女を前のカゴに乗せて自転車乗っていた時、誰かを追っかけていたお巡りさんが信号無視して、妻の自転車に突撃してきたらしい。

子供はケガなかったようだが、妻がハンドルでわき腹打ったようだ。

あわてたお巡りさんは、119を発動。
「大丈夫ですから」と言う妻を無理やり救急車にのせたらしい。

「大変申し訳ありませんでした」ということらしい。
そして、「通報しますか?」と聞いたらしい。

妻は、「しませんから、帰してください。忙しいので」と言ったのだが、
「規則なので申し訳ありませんがよろしくお願いします」
ということなのだそうだ。

病院でレントゲンをとり、何でもなかったことが判明。

お巡りさんの上司も飛んできて、
「このたびは大変申し訳ありませんでした。通報しますか?」
と聞いたらしい。
「しないから早く返してください」という妻。
「自転車はお届けしますから、車に乗ってください」
ということで妻を車に乗せて、上司はドアをバタンと閉めた。

妻の指が・・・

再度病院でレントゲン。

骨折だ。

全治1ヶ月。
やっぱり通報しますか・・・

その後、そのお巡りさんの上司は、電話は毎日、しょっちゅう家にも来た。
ちょっと近くまで来ましたもんでなんていって、ストーカーかねキミは、ってくらい頻繁に顔を出しに来た。
治療費以外に、お見舞いもそれなりに置いていった。
なんとか誠意を見せようと毎日顔ひきつらせているお巡りさんの上司。
ちょっと哀れになってきたので、
「いいっすよ、骨折も治りそうだし、後遺症もなさそうだし、示談で。」と言った。

顔のひきつるお巡りさんの上司、パッと表情が明るくなる。
「ありがとうございます!」
わかりやすい奴。
体育会系というか。

内心、もっと困らせてやればよかったかな?と意地悪心もないではなかったが、それは後々自分に跳ね返ってくるかもしれない。
良い事してれば良い事返ってくるかもしれない。

と、いうことで書類にサインしてあげた。

その後、警察署長の名で、小包が届いた。

冷凍庫に入りきらないくらい、大量のタラバガニだった。

指折ったお見舞いがカニ・・・・

カニでも食ってくれってのかい?

あんたの部下に骨折させられて包帯巻いてて、殻むけないっての!
残念!!

所詮、警察署長、事の次第を理解している訳もない。
というより、誰かが事務的に送ってんだろう。
まあ、カニ、美味かったっすよ。

「署長に、カニをありがとう!と言っておいてくれ。」

と、何か警察沙汰になった時に言おうと思っているのだが、その後は中々お世話になりません。

ま、平和だってことで。

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