正月といえば、あいさつ回り – なりゆき主夫のリアルな日常 – 楽天ブログ(Blog)

正月も4日。何もしないと早いものである。
昨日は1日中妻と、MXTVで放送していたホテリアーを見て過ごしてしまった。
こういう続き番組を見始めると、面白いとか、面白くないということは大した問題ではなく、最後まで見たくなってしまうものである。
なんとも、困ったものである。
さて、年明けて大した事件もなく、ネタにも詰まっている今日この頃。
今日はワールドプロレスリングがあるし、明日は・・・金杯だ。
ということは、明日は一応、初マスクマン予想という形になりそうだが、今のところ出走場も判っていない。
ま、それはまたゆっくり考えるとして・・・
私の競馬歴は、それほど長くはない。
1993年の金杯からといっていいだろう。
(長いか・・・)
ハマる原因を作ったのは、当時私が勤めていた出版社の上司、T課長だ。
このオッサンが私に与えた影響はアントニオ猪木を上回る。
とにかくだらしなく、流されやすいが人一倍気を使う新潟県長岡出身のA型男。
安田忠男と矢沢永吉と三沢光春を足して3で割ったようなタイプの人間だ。
(顔が・・・性格ではありません)
私はT課長が競馬で大損していたのは知っていた。
私の場合、実父も競馬で身上潰している。
だから、自分が競馬にハマることは一生ないと思っていたのだが、当時の私は営業職。
新年最初の仕事とは、得意先にお年賀を配ることだった。
1日のスケジュールは次の通り。
1月5日、9時。
神社で祈願。(こんなことする会社だったのです)
10時。お年賀詰めて、外に出る。
先ずは会社の近くから順に得意先周り。
歩いて、浅草橋→秋葉原→神田→御茶ノ水→水道橋。
この時点で大体、15件くらいの得意先を回っている。
そして→12時。
後楽園の場外馬券売り場に程近い喫茶店でランチタイム。
昼飯を食いながら競馬新聞を広げ、今日の馬券を検討する。
競馬新聞を見ることを強制するT課長。
「どの馬がいいと思う?」
「知りませんけど」
「いいから選んでみなよ」
「じゃあ、この馬なんかどうなんですか」
ダイカツジョンヌという牝馬を選んだ。
ブービー人気、かなりの高配当だ。
「お!いいね?、穴だよ。」
などと言いながら、
「買うの?」と訊くT課長。
「いや、別に買っても買わなくても」
「買えよ?、遊びだよ、お年賀だよ」
「そうですね・・・」
「買うの?」
「買っても買わなくても」
「いいじゃん!買えよ?。祈願だよ」
「じゃ、付き合いで、千円だけ買ってみますか」
ということで、馬券売り場へ。
「ぐふふふ、本当にこんなん買ってるよ?。金をドブに捨ててるようなもんだよ!」と喜ぶT課長。
「だってお年賀でしょ?いいっすよ外れても。宝くじと大して変わらないっすからね」
「ちょっと見てみる?」
T課長は大量に買った自分の馬券を見せる。
1レースには止まらず、午後のレースは殆ど購入か?
「ア?もったいない。これこそドブに直行でしょう」
「当たるんだよ!」既に目がイッテいるT課長。
怖いぜ。
しかも、私が買った馬券も倍付けで買っている。
「マネしましたね、さっきバカにしてませんでした?」
「ぐふふ、だって当たられたら悔しいじゃん」
そういう人だった。
午後の挨拶回りはペースが落ちる。
30分毎に、ラジオ中継を聞かなくてはいけないからだ。
T課長がボケットラジオを聞いている横で、私はボーっと突っ立っているだけなのだが。「よしよし、いけいけ!お!あ?・・・チキショ?!!」
その都度、落ち込むT課長。
たまにはガッツポーズもするが。
「いくら負けたんですか?」
「いや、まだまだ。勝負は最後までわからないんだよ!」
「ま、それもそうですね」
そしてメインの金杯。
一応私も買っている。
「おお?来てるよダイカツ、先頭だよ、あ?ダメだよ、もうたれてるよ、なんだなんだ、来るな来るな、ア?!!ハズレだよ!」
「残念ですね」
さらに最終レースも外れるT課長。
挨拶回りは一応続ける。
水道橋から歩いて、既に築地まで達している。
万歩計の歩数は3万歩を越えている。
一応、やることはやってるのだ。
意気消沈したT課長、「会社に直帰の電話入れよう」といって早々と居酒屋へ。
私と飲みながら愚痴るT課長。
私もT課長の愚痴を酒の肴に。
「大体、当たる根拠がないのにそんなに買う神経が理解出来ませんよ」
「そうだよな」
「馬券買うのやめたら、家帰るくらいの金だったんでしょう?」
「そうだな」
「大体、真剣に検討してないでしょ?買いすぎってのもあるんじゃないすか」
などと上司を馬鹿にして喜ぶ私。
「大体、どんな根拠で馬券買ってるんですか?」
ツボにはまった質問に対し、競馬新聞を広げて延々と語るT課長。
この時点で、私は競馬の知識はゼロに等しかった。
自分なりの馬券理論を展開して悦にハマるT課長。
「で、その理論で損したってことですね」
「ぐふ?そうなんだよな・・・」
気分良くなってきたついでにぶち上げた私の抱負。
「よし、じゃあ、今年は私が馬券で勝って見せましょう!」
「出来んのかお前、」
この時、T課長と私は、藤波に、髪の毛切ってベイダーとの対戦を直訴されたアントニオ猪木の心境だった(かも)
これが私の馬券ライフの始まりだったような気がする。
その後の展開は、いずれ、ネタに詰まったときにでもアップする(かも)

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