プロレスラーは健康が一番? – なりゆき主夫のリアルな日常 – 楽天ブログ(Blog)

大晦日の2大興行が発表されたとき、マニアックなカードが見白押しで、ちゃんと両方見てくれる人いるんだろうか?と私は思った。
たぶん、多くの格闘技ファンは両方見たと思う。
プロレスファンも見たと思う。
暇だし・・・
(いや、かなり面白かったですけど)
ちなみに、2大興行とは、「PRIDE男祭り」と「K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!! 」のことです。
念のため。
興味のない人は、勿論興味ないですね。
PRIDEとK-1、元々全く別の競技で、別の選手が登場していた。
しかし、大晦日には両者が融合してしまった。
K-1のメインは曙VSホイス・グレイシー。
K?1というより、PRIDEのメインでもおかしくないカード。
一方のPRIDEでは、K?1王者マーク・ハントはPRIDEミドル級王者ヴァンダレィ・シウバに勝った。
そしてメインはエメリヤエンコ・ヒョードルVSアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラという、究極に地味な2人の格闘家によって、かなりマニアックな最強の男決定戦。
この2つの興行の比較をするべきかは判らないが、K?1が総合ルールをメインに持ってきたこと、K?1の選手が総合ルールでミドル級とはいえ、王者に勝ったこと。
今までルールの違いによって、住み分けていた両者が、ついに「総合ルール」の中でランキングに参加してしまったのだ。
これからは「総合」というランクが標準の観念として、選手は戦っていかなくてはならないことを意味していると思う。
K?1がこれから、K?1で戦ってきた選手をどう扱っていくのか、判らないが、エンターティンメントとしての両者の違いは興行主の都合以外、なくなったと見るべきであろう。
その中で、地味なロシア人、ヒョードルが最強の人類であるという結論に導かれたと思うのだ。
少なくとも、ファンは「総合ルールランキング1位」という考え方をするはずだ。
「総合ルール」の勝者こそ、最強である、と。
既に異種格闘技は存在しない。
私はプロレスファンであるが、現状のプロレス不利説に「最強理論」から反論することは出来ないし、意味のないことかもしれないと思っている。
ここで敢えていうなら、総合格闘技とは、元々プロレスを意味しているということ。
大晦日の2大興行に、自称「プロレスラー」の参戦は少なかった。
理由はいろいろあるのだろうが、これが何を感じさせたかといえば、プロレス団体の保守化であろう。
年末、テレビ朝日で「朝まで生プロレス」という、新日に関わりのあるプロレスラー、関係者が出演して討論していたが、テレビ局を含めたプロレスマスコミが如何に現状を守るかという視点を感じずにはいられなかった。
これはやはり、「総合」=「プロレス」という観点で考えると、興行的に不利という「恐れ」を意味していると思う。
プロレスラーに罪はない。
関係者のエゴだろう。
そしてまた、日テレでは、「ノア総集編」で、1年を振り返り、ファンサービスに徹した内容の番組を作った。
最後に三沢社長は「プロレスラーは健康が一番ですから」とまとめた。
笑って済ませるお気楽な日テレアナウンサー達。
このスタンスの違いは大きい。
なぜ新日が窮地?に追い込まれているのかも判る。
猪木だ。
猪木の影響力の及ばないノアという団体にとっては、「総合?そうですね」と、自分達との興行とは全く関係なく考えることが出来るのだろう。
K?1やプライド、猪木ボンバイエやハッスル、インディーや女子格闘技も含めて、全てプロレスだと私は思っている。
団体、あるいはプロモーターの都合もあるだろうが、その枠の中で選手がサラリーマン化するべきだとも思わないし、団体のしがらみで潰されるべきだとも思わない。
ようするに、ファンの立場からすれば、楽しませてくれること以外のことはさほど興味がないのだ。
そして、そんな私が一番恐れていること、それは「地上波プロレス放送の縮小計画」なのだ。
それだけは、やめてくれ・・・・
大晦日の2大興行、これは実にいい興行だった。
試合内容だけでなく、テレビ番組としての質も高かったと思う。
単純に面白かった。
ただし、他のプロレス団体(テレビ局?)が、この番組プロデュースを自分達で安易にマネしようと思っても、そうは上手くいかないだろう。
選手のプロフィール、入場テーマや技、アピールなど、単なるスパイスであって、味の根本は素材をいかに生かして調理するかなのだ。
寿司のネタに焼肉使う必要はないのだ。
(かっぱ寿司でありますな・・・割とウマイけど・・・)
ランキングによる一元化をする必要はないし、もっと大事なことを考えていってもらいたい。
貴方達の団体は、次の興行は何時なのかってこと。
今日楽しませて、明日も楽しませなくてはいけないってこと。
やっぱり健康が一番ですな。

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