靴のしかけ出し – なりゆき主夫のリアルな日常 – 楽天ブログ(Blog)

新しい工場(といっても、以前は他の靴工場だった場所だが)は、前より大分小さくなった。
新しい職人は、日本人2人、韓国人夫婦2組だった。
動き出して見れば、どうってことはなかった。
仕事量もこなせないことはないような気もした。
3?4人分の仕事らしいが・・・
しかし立ち上がりでこなせたのは工場が本格稼動していなかったからであり、そのことに気付くのは、しばらくして職人が増えてからだった訳だが。
最初のうちは、まったりと工場が回っていた。
といっても、慣れるまではうまく回す事が出来なかった。
仕事の流れは、先ず靴の材料を手配→材料が揃ったら明日1日の生産を決め、職人に材料を割り振り与える。(これをしかけ出しといふ)
そして職人が作った靴を検品→箱入れ→仕上げ屋に渡す。
簡単にいえばここまで。
工賃(給与ではない)管理などもあるが、それはまた別の仕事。
とにかく、どこかが詰まると回らないのである。
大体において材料の納品に係る問題で詰まるのだった。
木型、製甲、月型先芯、中底、本底、ヒール、そして靴箱。
何かが足らないと、靴にならない。
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社長が言った。
「靴屋に係っている連中を信用するな。あいつら本当のことなんて絶対に言わねえし、自分の落ち度も認めねえからな。それを考慮してしかけ出さねえと工場が止まるぞ」
実際にそのおかげで何度も工場が止まった。
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オーナーが、明日の材料をセットしている私の背後に立っていた。
私は驚き、気付くと軽く会釈をした。
オーナーは言った。
「おまえ・・・この仕事何年やってる?」
「はい・・・仕掛け出しは、初めてですが・・・」
オーナーは無言で立ち去った。
しかし、その額には血管が浮いていた。ショック
何かが気に入らないようだった。
材料を揃えて、事務所に戻ると、オーナーの怒号が炸裂していた。
怒られているのは、社長である。
社長は私達に「一区切りついたら今日は帰れ」と言った。
恐ろしかった。
次の日、私は社長の指示でロッカーの場所を移動していた。
そこに再びオーナーがやってきた。
私は再び会釈した。
「・・・ロッカーはやっぱりここがいいよな」
「はい・・・こちらのほうが邪魔にならないと思います」
「そうだろう?」
今日は機嫌が良さそうだ。スマイル
結局、オーナーはロッカーの位置が気に入らなくて大騒ぎしていたようであった。
工場を止めたせいでなくてよかった・・・(汗)
つづく・・・
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