靴職人時代、殆どの職人の共通した週末の過ごし方は、とりあえず競馬である。
私の場合、出版社を辞めた時点で一度競馬から足を洗った。
靴職人になって、なんとか生活していけそうな目処が立った時点で、たしなみ程度に予想を復活させた。
週末は、穂ガス競馬 。
時代に既に5年前からやっているようです。
ある意味継続は力といえるような、そうでもないような。(汗)
こんなことを書くとフィクションなのかドキュメンタリーなのか訳がわからなくなる?
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あ、そうだったんですか?。(どうだったかは謎)
ということで週末も終わり、競馬の結果は惨敗。
私の場合は100円単位なのであるが。
(たしなみということで・・・)
月曜日、職人達が先ずすることは昨日のレース回顧。
職人にとって、ギャンブルは心の潤滑油なのだ。
「コーナー回った時にはよ、やった?!って思ったんだよ、そしたらよ、あんのやろう後ろからすっとんできやがってよ、ゴボウ抜きだろ?参ったよ!」
「オレは軸は2番だからよ、ヒモ買ってねえもん、参ったよ?!」
「あれはねえよな?だってよ、新聞には印回ってねえんだよ、太目だっていってもあそこまではねえよな、汚ねえよ」
仲良くなれる一番の理由は、皆で負けるからかもしれない・・・(汗)
朝の朝礼である。
「え?みなさんおはようございます。昨今の社会情勢を鑑みまして、私とオーナーで様々な話をしました。熟考に熟考を重ね、私も昨夜はほとんど寝ていませんが、結論を出しました。今日でこの会社を解散します。みなさん、申し訳ありません!」
そういえば、先週末、パートのおばちゃんが解雇されたんだった。
忘れてた・・・(汗)
社長が続けた。
「え?つきましては、今日は残務整理をしてください。残った靴は仕上げて、そしたら解散です。何か言いたいことがあったら私は事務所にいます。じゃあよろしく」
「・・・・・しようがねえな、とりあえずやるか?。たぶん昼には終わるだろうからよ、おい、ノリ塗れ」
「はい・・・」
残務をこなすのはかなり空しい作業だった。
皆黙って黙々と仕事をした。
昼前には終わった。
いつもだったらもっと時間がかかっているはずだが。
一生懸命やらなくても、サボらなければ早く終わっていたんじゃないかと改めて感じたことが妙に可笑しい。
ま、今さらそんなこと言っても仕方がないか。
弁当、食堂で食えるのだろうか?
漠然とそんなことを考えつつ・・・
つづく・・・
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